本稿はPieper and Willis(1999)の方法に基づいて,台湾を代表する4経営学部の専任教員を対象に日本の大学院における経営学教育(関連分野を含む)が留学生研究者の養成に成功しているかどうかを検討した。その結果,4経営学部の専任教員424名中,最終学歴が日本留学となっている教員は8名(理科系留学者を除くと6名)しかおらず,率にすると2%にも達しないことが判明した。日本の経営学研究者養成が成功していない理由としては,コースワークの未発達、二本の大学院における経営学教育が台湾の経営学部における評価