新渡戸稲造(1862-1933)は明治期における重要な武士道の論著者であり、また、教育者でもある。彼は『武士道』(1899年出版)によって世界の対日認識に深く影響を与え、後にまた『修養』(1911年出版)や『自警』(1916年出版)等の著作で明治40年代の青年にも影響を及ぼしていた。しかし、従来の研究は、彼のキリスト教精神および『武士道』に重点が置かれたものがほとんどであり、彼の代表作である『修養』、『自警』等はあまり注目されてこなかった。そこで、本調査研究は、『自警』の出典を逐一調べ、またその思想的な性 Nitobe Inazo is an important writer of "Bushido: The Soul of Japan" and an educator during Meiji period in Japan. And this paper is mainly aimed to the investigation and analysis of all the quotes in Nitobe Inazo's "Jikei". The result of the analysis pres